センシング情報社会基盤(構造工学シリーズNo.24)

海外を含めた大型構造物、とくに長大橋梁については、2000年代初頭より建設段階で変位計などのセンサーを埋め込んで管理センターで集中管理する手法が進められています。

しかし、そのサンプリングデータを活用しての構造物の信頼性や疲労蓄積への展開は確立されるに至っていません。

また、付属構造物は構造点検にセンシング手法を採用が容易な対象であるにもかかわらず、標準設計図にて量産され設置環境(取付部や地盤条件など)が考慮されていない背景があります。

そのため、交通振動や支持構造の影響での動的評価がなされていないので、振動による過大な繰り返し応力や疲労蓄積などが見逃されている可能性があります。

標識類や看板類であるために風荷重は考慮されているが、取付部の照査はあと施工アンカーを含めて確立されたものが存在していません。

本誌では構造物全体からのセンサー設置箇所やセンシング手法、さらに解析手法を述べているが、アラートレベルでのモニタリングの問題提起となっています。

(土木学会 2015. 3.25 第1版・第1印刷)